方舟

今、隣の国がどうなっているとか、環境問題がどうなっているのかとか、そういうことってなかなか実感がわかなかったりする。そのわりに、宇宙がどうなっているのかってこととかについては、関心を持っている人が案外多いように思える。
適切な表現とは言えないけれどイメージとして、縦に広がっていく想像については案外身近に感じられたりするのに、横に広がっていく想像はこんなにも実感がわかないのはどうしてだろう。この違いって何だろう。また、本来横に広がっていたものを、ただ縦に積み上げてみただけでも、そこに「重み」が生まれて、ずいぶんと身近に感じられるようになったりする。こういうのって不思議だな。
昨日森美術館で、池田学の『方舟』という作品を見てそんなことを思った。