七つの夜、羊

ずっと遠ざかっていた読書の日々。ところが、最近になって、毎日数頁ずつでも触れるようになった。全然話に入り込めなくてもいい。ただ、一日の中で、わずかでもそばに置いておければ。
これが、思っていた以上に効果的で、体に血がめぐり出すのだ。もう今まで身に付けた世界を何とか活かそうとしなくていい。苦しくなるばかりだ。忘れようとするのも体に良くない。梅雨の雨が土を濡らしていくようなものだから。