トンデモ内定社員

こんな言葉が雑誌の見出しで踊っていた。そこには、ゆとり教育世代が社会人に、とさらに付け加えられていた。中までは読まなかったが、小学校低学年時に、理科と社会がなくなり「せいかつか」となった点や、第2、第4の土曜日が休みになっていき、しまいには完全週休2日なっていった点があげられているのだろう。少なからず僕は、自分の世代が他の世代からこのように見られていたとは正直知らなかった。当時子供だった僕らに何が出来たと言うのか。
大学にいると、歳が二つも違えば様子が随分違うことがよく分かる。最初は主に年齢によるものかと思っていたが、どうやら違うらしい。ある時点から「世代」という言葉の意味を初めて知るようになり、たびたび頭を過るようになった。教育方針や社会の風潮は、人間として形成されていく段階で子供たちにあまりに大きく影響させる。しかし子供たちは影響されていることなど気付かない。大人であっても、日常において、自分から発しているつもりでいる考えが元々はそこから湧き出ている、ということに気付かないでいる人は多いと思う。
大学ではいよいよ新入生が入ってくる時期になった。今年から平成生まれの人が入ってくるらしい。戸惑いがあるのは確かだが、とりあえず楽しみで仕方ない。