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上野の森美術館ダリ回顧展を観に行く。昼過ぎに上野に着いたせいか美術館に入ってみると、絵の前に人の列が4列出来てしまうほど部屋の中はヒトで埋め尽くされていた。後頭部や顔って様々なニオイがする。いい匂いや嫌な臭い。ただそれだけで気持ちが悪くなった。
目で見ることが出来ない本質が描かれ、意識下や非現実、夢、幻覚といった言葉が付きまとうシュールレアリスムというものに、10代の頃の僕は確実に親近感のようなものを感じていた。しかし実際に今日観てみたら、自分が思っていたよりも強烈なものを受け取ることがなかった。そんな自分に驚く。観る前は、作品の前で戦慄してしまうだろう、あるいはそれ相当のショックを受けるだろうと思っていたのだけれど。


今日の一曲 Brain / 上原ひろみ