クシシュトフ・キェシロフスキの『デカローグ』を観る。
十戒をモチーフにした十篇から成る作品。前に第1話「運命」と第2話「選択」は映画館で観たので、今日は残りの中から第5話「ある殺人に関する物語」と第6話「ある愛に関する物語」を観ることにした。

第5話と第6話には劇場公開用に『殺人に関する短いフィルム』と『愛に関する短いフィルム』というロング・バージョンに再編集されたものがある。漠然とではあったがその存在を知っていながら、二つの同じストーリーの作品のうち話の短い方を借りてきたことを初め悔やんだ。ロング・バージョンと言っても90分しかないので。しかしキェシロフスキはオリジナルの方を気に入っているらしい。僕も映画を観てこれがいいと思った。同時にロング・バージョンへの興味は薄れていく。なんて調子のいい人間だろう。
聖書の中でも罪の重さが等しいのかはわからないが、どれも均等に60分で終わる点は好感が持てるし、実際見やすい。決して内容が薄っぺらいわけではない。


デカローグ DVD-BOX (5枚組)

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